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教育はバランス、バランス取るなら自然に身を任せることです

ゴールデンウィークも終了、中学生はテスト期間に突入、可哀想だけど勉強してもらうしか無い・・・

私が中学生に限らず小学生高校生でも、指導していて思うのは「甘えている子」は成長しないと言う事なのです。

もちろん出来ない事をさせるのはただの拷問ですが、出来る事をさせないのはただの甘やかしだと思います。

数年前に塾を辞めた生徒さんですが、中学2年生で7+8を14だと答え、7+8は15だよね?と聞き、自分で分からなかった?と聞くと「僕には分かりませんね」と答え、その他のケアレスミスに関しても全て「僕には出来ないですね」と堂々と答えていました。

もちろん教室は辞めていきましたし、その後の結果も聞いていますが「そらそうですよね」と言いたくなりました。

私が言いたいのは「特性が強い」とか「この子は他と違う」とか言われている子のほとんどが「出来る事を出来ない」と言っている子なのです。

もちろん、その子の特性が理由で分からない事もあります、しかし考えれば分かる事、メモを使えば理解出来ること、整理すれば出来る事、その全てを「分かりません」の一言で済まし、許されてきた生徒さんは本当に自分が出来ないと思い込んでいるのです。

それはただの甘やかしであり、生徒さん自身に取って「不幸な事」なのです。

出来ない、分かりません、知りませんを真に受けていると本当に「学習障害」という答えしか出てきませんし、出来る事をちゃんと出来ると分からせることは非常に苦労するので「受け入れる」方が楽なのです。

しかし、それをしてしまうとその生徒さんはそれ以降、学校や家庭、友達関係でも「出来ないまま」を受け入れられ「能力を伸ばす機会」を奪われたまま成長するのです。

そしてはじめはちょっとした甘えで言った「出来ません」「分かりません」「覚えていません」がドンドン能力を下げていき、ついには取り返しのきかない「弱点」と成るのです。

教育は成長させる事が1つの目的であり、おだてて、褒めて、好き勝手させ、その子をそのまま大きくする事ではありません。

もちろん年齢を重ねれば少しは成長して行きますが、年齢を超えた成長や驚くような変化はありません。

私はよく生徒さんに話しをするのですが100%の力を出したものだけが、110%の力を手に入れ、110%の力を出したものだけが121%の力を手に入れる。

その時その時の全力の努力が人を成長させ、後に素晴らしい力を与えてくれるのです。

しかし今の生徒さんは「嫌な事・苦手な事・やりたくないことはやらなくて良い」という甘えた状態で学生時代を過ごし、底力も粘りもなく失敗ばかりを気にして「余力を残した行動」しか出来ないのが気になります。

この時代一生懸命努力する生徒さんが急成長するのは当たり前の話で、老人の様な動きをする子供達の中で光って見えるのは私だけでしょうか?

一方で一生懸命努力する=量をやるとか、苦しむと勘違いして「努力の為の努力」をしている「ガリ勉さん」も同時に増えています。

必要も無い量の勉強を一生懸命して、効率の悪さを無視して自分の可能性を信じられなくなる位の努力をしているのです。

ハッキリ言いますが、中学生の勉強くらい「片手間」で高得点を取るくらいの余裕が無ければ、将来心配です。

結論を言えば教育において最も重要なのは「バランス」なのです。

ゴミ屋敷は嫌ですが、潔癖症では生きにくいと言う感じです。

勉強はある程度しなくてはいけませんし、簡単にできないを認めてはいけませんが、だからといって中学生の勉強くらいで「死ぬ気でやらせる」のも違います。

名前は言いませんが、地域で何故か人気のあるK塾さんは高校受験で、一日10時間も15時間も勉強させます・・・その結果みんな大学受験で失敗し、驚くような大学へ通うのです。

理由は簡単で「量をやらせることでどんくさくなる」という事実に一向に気が付かないようです。

私は幸い有名大学へ進学した知人・友人・親戚がたくさん居ますが、彼ら東大・京大・一橋へ合格した人達から、結果は良いから目一杯努力しろと言う話は聞いたことがありません。

皆さん口をそろえて言うのは、大事なのは「目的意識」、時期が来れば勝手にやるよ、です。

私が驚いたのは野球の世界で「甲子園」「プロ野球」を経験したことが無い人こそが「甲子園では・・・・」「プロでは・・・」の話をしてくれるのですが、それは経験ダンでは無く「噂」であり「都市伝説」を語っているだけだったのです。

そして本当に甲子園・プロ野球を経験した人は「自由にやらせなさい」とみんな言いますし、そもそも何が正解だとか言いません。

今皆さんが聞いている「教育論」を語る人が本当に経験者ですか?違うなら、自由に育てて見ませんか?

勝手に勉強はする様になります、こちらが押しつけ無ければです!
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プロフィール

KAZ・FUJITA

Author:KAZ・FUJITA
学習教室を運営して約20年、教育の仕事に関わりすでに約30年。日本の教育は間違っていると感じ正しい教育とは何かを考え続けここまで来ました。私自身の経験から「社会で活躍出来る人間とは何か?賢いとはどう言うことか?世界の教育の今、何を求めているのか?そんな事を考え子供達の指導をしています。私の考えをココに書いておきます。私はウソは大嫌いです、何でも本音で書きますので気分を害される方は読まないで下さい。
尊敬する人物は「坂本龍馬」と「諸葛亮孔明」
座右の銘は「因果応報」
教師とは職業ではなく生き様である、が信条です。

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