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みんなのサマセミ、上手く行ったと思います

今日、尼崎城の横にある琴ノ浦高校で13時から「親が教える算数のコツ」というお題目で講義をさせていただきました。

昨年は昔はプロのスピーカーとして飯を食っていたと言うおごりから余り準備もせず、自分自身悔いの残る内容だったのですが、今年はご参加下さった方々が非常に協力的で上手く話が出来たような気がします。

しかし、話し手と聞き手では印象が違うというのはよくある話で実際お聞きになられた方の感想を聞かないとわかりません。

本来、親子指導には地獄しか待っていないという怖い原稿を書いていたのですが、どうせなら実戦で使えるテクニックもいくつかご紹介させていただきました。

根本的には「子供は放置する」、「教育は自立である」という当教室の理念をご説明させていただきながら、実際の声かけの方法や指導ポイントを軽くせつめいさせていただきました。

ただ、最近講演形式の授業を行っていなかったので、時間配分を間違え、最後に皆さんのご協力でとても話しやすかったとお伝えするのを忘れてしまい大失態でした。

皆さんが優しい反応をして下さったから、話もスムーズに進んだと言う事、そして子供達の授業も全く同じで何も話さない、反応が悪い生徒さんはやはり授業をしにくいのは現実です。

今日は本当に良いリアクションをして下さる方ばかりでとてもやりやすかったです。

奥さんとも話を良くするのですが、皆さん大体は当教室の理念や考え方に賛同して下さいます。

しかし、実際に我が子を指導するとなるとついつい・・・という感触をよく受けます。

当教室の理念や信念を理想論だと言う塾関係者もいますが、私はそうは思いません。

人は理想を失ってはいけませんし、我々が言っていることは理想論では無く「凡人」が社会で大活躍し人生を自分の力で切り開いていく唯一の方法だと確信しています。

最後に重い話をさせて下さい。

私は前々から昭和40年代の我々が日本をダメにしていると確信しています。

私は今の日本は異常だと心から思っています。

日本は資源も無く、国際的に難しい立場に立たされています。

第二次世界大戦に敗戦し、本来発展する事は難しい状況にありながら我々の親の世代が正に「死ぬ気」で働き、日本の未来のために血と汗を流してきたのです。

しかし、そのおかげで我々昭和40年代の人間は生まれたときから「豊かな国・日本」で育ちました。

真面目に勉強し、会社に勤め、家庭を持ち、余暇を楽しむ・・・本当にこんな時代がいつまでも続くのでしょうか?

私は昔、山一証券が倒産したときに衝撃を受けました。

当時、日本には世界に誇る大企業がたくさんあり、その会社は日本に多くの仕事とキャッシュフローを与えてくれたのです。

あの当時、まさかシャープが買収されるとか、東芝が倒産に追い込まれると予想できませんでしたし、日本はいつまでも世界の中で先進国として発展し続けるものだと思い込んでいました。

本当にまだまだ日本は豊かなままで居られるのでしょうか?

私には分りませんし、おそらく無理だと思います。

根拠は日本人の最大の売りである「生産の質」が落ちてきているからです。

日本は元々末端社員と言われる「最下層」の社員でも、基本的教育が出来ていて一言でいうと「労働者の質が高い」という武器を持っていたのです。

その上日本人はハングリーで真面目、よく働く民族だったのです。

その結果世界に誇る大企業がたくさん生まれました。

しかし、今の日本はどうでしょう?

教育は崩壊しかけていて、ハングリーさのかけらも無い若者が多く、残業が多い企業をブラック企業と呼び、労働の意味も喜びも無くしてしまっているように私は感じています。

でもいずれ第二の松下幸之助、本田宗一郎、豊田喜一郎、稲森和夫が出てくるのです。

彼らを支える優秀な人材を作っておきたい。

それが私の夢であり野望なのです。

私にも子供がいます。

彼らに少しでも良い社会にして渡したい、その思い出いっぱいなのです。

本当に勉強が出来れば良いのでしょうか?

自立していない社会人が多く輩出される事は日本の危機につながらないのでしょうか?

日本人は社会性や協調性に優れた人間が多く、言わば「団体戦」が得意なのではないでしょうか?

忍耐強く、難しい状況を乗り切る強さを持った日本人で無ければこれからの国際社会生き残っていけないのではないでしょうか?

私はどうしても、勉強だけ出来る子が日本の未来を明るくするとは思えません。

日本人本来の魅力を持つ「寡黙」であっても「芯の強さ」を持ち、規則を守り周りに迷惑をかけない人間性を持つべきなのではないでしょうか?

私は皆さんにもう一度考えていただきたいのです。

勉強も大切ですが、人間性や心を育て、幼い心を躾る事も教育なのでは無いでしょうか?

我々塾は「教育業界」に属しておりますが「勉強指導業界」に属してはおりません。

私は今の塾業界や教育業に携わる人達をやはり好きになれません。

確かに我々は商売として「塾」を経営しております。

しかし、指導者とは「職業」ではなく、「生き様」なのです。

子供達に何かを指導するとはそれほど重いことであり、日本の未来を作るその一部を担っている自覚が必要だと思っています。

間違いを犯すこともあるかも知れません。

しかしそれでも日本の未来を切り開く優秀な人材をたくさん輩出したい!その思いは何も変わりません。

事なかれ主義の教育者もどき、勉強だけを指導する指導者もどき、あきらめと妥協で生徒のご機嫌伺いをしている営業講師はもう見たくないのです。

少子化で何処の塾も苦しいのは分ります。

だからと言って、教育の質は落とすべきではありませんし、聞いてびっくりの教室でお金の為に指導している先生達も早く目を覚まして欲しいと思っています。

今日のサマセミでここまで話を出来れば100点だったのに・・・

そう後悔してこの文章を書いています。

今日ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

皆様のご協力をいただき非常に話しやすい状況で授業が出来ました!

ありがとうございました。
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プロフィール

KAZ・FUJITA

Author:KAZ・FUJITA
学習教室を運営して約20年、教育の仕事に関わりすでに約30年。日本の教育は間違っていると感じ正しい教育とは何かを考え続けここまで来ました。私自身の経験から「社会で活躍出来る人間とは何か?賢いとはどう言うことか?世界の教育の今、何を求めているのか?そんな事を考え子供達の指導をしています。私の考えをココに書いておきます。私はウソは大嫌いです、何でも本音で書きますので気分を害される方は読まないで下さい。
尊敬する人物は「坂本龍馬」と「諸葛亮孔明」
座右の銘は「因果応報」
教師とは職業ではなく生き様である、が信条です。

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