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指導者の思考はそのまま生徒に伝染するのです!その怖さを思い知って下さい。

今回は難しい事を言いますが、人間の職業は4タイプに分かれるように思います。
好きな事を仕事として、多くの所得を得ている人。
好きな事を仕事にはしているが、所得には満足出来ていない人。
今の仕事は好きでは無いが、所得には満足している人。
好きでもない仕事をしているのに、所得にも不満のある人。

私はこの4種類に大まかに分かれていると思います。
もちろん、好きな事をあえて仕事にはしないという方もいらっしゃいますので、これはあくまで私見ですが好きな仕事をしている事は幸せだと思います。
問題は好きな事を仕事にしているかどうか?では無く、誰かに何かを指導するときに、楽しさの本質を知って指導しているかと言う問題です。

受験勉強の話になると、ほとんどの保護者の方が「努力と忍耐」を押しつけ、頑張れ!だの、我慢しなさい!だのアドバイスをします。
そのこと自体がズレている事に目を向けてほしいのです。
本来勉強は楽しいものですし、他人と競争できる唯一のチャンスが受験勉強なのです。
受験勉強って本当はとっても楽しい物なのだと、知らない人に指導された生徒さんは可哀想だと私は思います。

特に算数・数学には、難解な問題を解いたときに得られる達成感は他ではなかなか味わえません。
勉強本来の楽しさを伝える事が出来なければ、勉強はいつまでも苦行のイメージを脱する事が出来ないのです。
英語も国語も同じです!
私は社会も得点源の一つでしたが、指導は出来ません。
何故なら、解説は出来ますが楽しさを伝える事が出来ないからです。

私は多くの受験生の間違った勉強法を見てきました。
我慢と苦行と忍耐を根性と努力で乗り切る・・・これが大学受験ならまだ良いのですが、中学受験や高校受験で行った場合、その先の受験はどうするのでしょうか?
それに加え、自分に子供が出来た場合、同じような苦行を子供に押しつける気なのでしょうか?

勉強はしておかないと困るから、我慢してやっておきなさい

この考えを子供に押しつけた時点でお子さんが勉強が出来るようになる事はありません。
出来るパターンは一つだけ、人よりも早く塾や学習教室に行き、前倒し教育でガリガリ人よりも先行し典型的な「ガリ勉」になる事です。
そして、社会に出て「ガリ勉」と言われる人種がどうなるか・・・みんな知っているはずなのです。
本当に勉強は我慢してやる事なのでしょうか?
正しくは、最初は我慢して続ける事が重要なのです!
やらない限り、楽しさも絶対分かりません!
しかし、いつまでも同じやり方では待っているのは「忍耐と苦行」です。

やっている内にたくさんの疑問と出会います。
その疑問に出会ったときこそ、勉強を好きになる最大のチャンスなのです。
その疑問から知識を広げ、考え方を柔らかく変えていくのです。
そうすれば、勉強の真の姿が見えてきます。

勉強を嫌いになる理由は大きく分けて三つあります。
1) 押しつけられる・・・興味を持つ前に強制的にやらされて嫌になる
2) やってもわからないから・・・問題がレベルに合っていない、過去に理解出来ていない項目が多い
3) 勉強は好きではないけど、人よりも出来るし母に褒められるから・・・成績が悪くなると一気に勉強嫌いに転落します。
勉強を人と比べて評価していると、必ず嫌いになる日が来ます!
競争させるのは刺激の一環であって、本来の目的ではありません。

勉強は自分の成長を感じられる最高の環境であり、可能性を広げ能力を高める最高のツールです!
しかし、大半の人がその使い方を間違えています。
学校の先生も塾の先生も真の勉強の楽しさを知っている人は少ないと私は思います。

私がこの事に気付いたのは、やはり少年野球でした。
高校野球について、辛い・大変・忍耐が必要だと語る指導者と、高校野球は最高の舞台だと応えた指導者と居ました。
指導も真逆でした。
前者は努力と忍耐と基礎練習に固執し、厳しい練習をすればするほど上手くなる。
そうしないと、高校野球では通用しない!と断言していました。
後者はまず楽しむ事を優先し、努力は自分で決めてやることで人に言われてやっても意味が無いと常々言っていました。
そして、好きになって自分で考え、計画し努力しないと高校野球を楽しめないと断言していました。
私は後者が正解だったと、今高校野球をしている息子を見て思います。

勉強も同じだと気付きました。
言われてやっている生徒さんはいつまでも親御さんが管理し、人との競争にだけ喜びを感じてしまうのです。
自ら勉強にはまっていく生徒さんは行きたい学校を自分で決め、自分で環境を選び進んで切り開いていくのです。
言われてやっている生徒さんは正直、誰が指導しても同じです。
その子がやっている問題を解説出来れば誰が教えてもそこそこの結果が出ます。
自ら勉強に取り組む生徒さんは、真の楽しさを知る指導者から学ばなければ大きな結果は出せません。

楽しいときの記憶は辛いときの記憶の数倍残りやすい!
楽しくやった方が絶対長く続くし、成長も早いのです。
勉強を楽しむ、勉強を好きになる・・・これをきれい事で理想論だと思っている人はこの道にお子さんを導けません。
そもそも学問をここまで発展させた先人達は忍耐と努力、必要性や使命感だけでここまで発展させたのでしょうか?

どんな指導者に指導してもらったのか?
その子のやり方を見れれば、指導者の思考回路が分かります。
私が見ていて辛いのは、やたらスピードだけ意識して雑な解き方を強要する有名学習教室や、思考力を無視してパターン演習で問題攻略をさせている進学塾・・・いつまでたっても勉強緒好きになる訳がありません。

出来なかった事が出来るようになる。
自分で気付いたときの新鮮な喜び。
ひらめいた時から解き終わるまでの興奮。
それらを知って初めて勉強は楽しいと感じるのです。

好きになる!
これが物事を得意になるときの最低条件です。
好きでも無い事が得意なんて、おかしくないですか?
まず好きになる。
そのためには乗り越えないといけないハードルがいくつもある・・・それから逃げては絶対知ることの出来ない世界がある。
私はそのことを伝えられる指導者であり続けたいと思います。
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私が学習教室を運営している本当の理由。

学習教室で仕事をしていると、文武両道の重要さを痛感させられます。
特にA YUMMY STUDY 伸学土台教室では、勉強だけ出来れば良いという意見には真っ向から反対です。
学生は学生の時にしか経験出来ない事を経験しないと感性豊かな社会人にはなれません。
よく遊び、よく学び、良く悩み紆余曲折し、無駄な事をたくさん経験する事がとても重要だと思います。

私は勉強だけが苦手な子を見たことがありません。
勉強をちゃんと出来ない子でスポーツの世界や他の世界で結果を出した人をほとんど見たことがありません。
ゆとり教育が問題となり、学力と思考力の低下が危機感と共に語られるようになってから簡単に会社を辞める社会人が大量発生しているように思います。
息子が進んだ硬式野球チームにも、野球は上手いが勉強は出来ないという選手がたくさん居ました。
高校で活躍している選手はいません。

実は野球で結果を出しているが、勉強が本当に出来ない子はいます。
正体は二つしかありません。
本当は勉強に意識が行けば出来るのにやらなかった子。
もう一つは「学習障害」と呼ばれる強い特性を持っている子です。
後者は私の知り合いにもいます。

勉強が出来ないのは強い特性を抱えているか、努力を怠る人間性か?
どちらかが大きな原因となっているパターンがほとんどです。
もし、強い特性を抱えていない子供が勉強が苦手なら、それはどんな世界に進んでも大成する可能性が低いと言う事なのです。
勉強の極意は簡単です!

あせらず・なまけず・ていねいに!

これだけです。
勉強が好きじゃない・・・そんな事を言う子供達が多いのですが、当たり前です。
やらずに好きなったり、本当の楽しさが分かったりするわけがありません。
新社会人達にも同じ事を感じます。

自分のしたい仕事、やりたいこと・・・見つかる訳がありません!
何もやったことが無い、自分の管理も出来ない、でもやりたい仕事をしたい・・・
仕事などやっている内に面白さを知り、のめり込み自分の才能に気付くのです。
才能とは努力し磨き始めて発見されたり、気付いたりする物なのです。

部活が忙しいから勉強できない・・・
スポーツに打ち込んでいるから勉強は・・・
友人関係が上手くいっていないから、勉強も・・・
そんな事を言い出せば、会社員など出来るわけありません。

文武両道はある程度の忍耐と根性、そして少しの要領を必要とします。
中学生や小学生が時間が無いと言うのをよく耳にしますが、時間は作るのです!
文武両道を学生時代に出来ない人が社会で活躍できる可能性もまたかなり低いのです。

うちの子どんくさいんです・・・とか、要領が悪いんです・・・とか、聞きますが解決法は簡単です。
ゆっくりとこなせる量しかやらせていないからです!
忍耐と根性、少しの要領を必要としないくらいの量をさせて、要領のよい子が育つ理由が何処にあるのでしょうか?
時間が無い、つまり今のやり方では出来ない・・・だから、どうすれば出来るのか考えるのです!
そこで、何かを辞めるとか、逃げるとかそういう選択しを与えて成長の機会を奪っている人を本当に良く目にします。
私からすれば絶対的なチャンスなのです!
そこを乗り切ったとき、学習能力は格段に上がっています。
学習能力さえあれば、学力はいつからでもどうにでもなります。

この話を書いていて、息子の同級生達が頭をよぎります。
多くの野球少年達と一緒にプレーしました。
私の職業を知る人は勉強について聞いてくる事もありました。
私は勉強の苦手な子お父さんに「勉強もうちょっと何とかした方が良いですよ。」と言いますが、だいたいの方の答えは「今は野球を頑張っているから、勉強は・・・」でした。
しかし、その子達は高校で活躍することも無かったのです。
ひどい子になれば、野球推薦で進んだ高校を数ヶ月に逃げ出して帰ってきた子もいます。
勉強という誰もが逃げられぬ義務から逃げ出した子が、私立高校の練習から何故逃げ出さないと思ったのか?私には理由が分からない。

結婚生活、会社勤め、子育て、親戚付き合い・・・色んな忍耐を必要とする場面があり、いろんな理不尽な事があります。
勉強という簡単な忍耐から逃げ出した子が、本当に耐えられると思うのでしょうか?
冷静に考えれば判る事だと思います。
教育は自立のためにあります!
この信念は変わりません。
自立において、逃げない・ごまかさない・手を抜かないが基本だと私は思います。
当教室は逃げ出す生徒を教育する方法を知りません。
学習教室や進学塾がサービス業化している昨今、硬派な学習教室として「賢い子と心の強い子」を作る事にこだわり続けて行きます。
知恵と知識は勇気をもって初めて活かされるのです!
勇気を持たない人の知恵も知識も活かされることは無いのです。
勇気を持つためには、忍耐というものが必要となります。
私は勉強を通じてこのことを教えるために学習教室を運営しています。

因数分解や方程式を教えるためなら、映像配信で十分ですし映像配信なら私より説明の上手い人が五万と居ます。
私は忍耐の必要性、しくじる勇気を持つこと、要領よく作業をこなす事、この三つを体験し体得させたいのです。
だから私は受験指導が大好きなのです。
私も生徒さんも保護者の方も逃げられない環境下で大きく成長するのです。
受験にネガティブなイメージを持つ方が多いのですが、受験で子供は見違えるほど成長します。
ただし、合格する事が絶対条件です!
合格のめどが無い受験は子供を傷つけ、自尊心を奪い、努力と徒労を一体化し気力を大きく奪います。

高校受験の現実・・・正確に捉えて下さい

いよいよ年末が近づいて来て、受験生達は本番に向けてギアチェンジの時期です。
高校受験に関しては、あらぬ噂がたくさん出回っています。
まず、近年高校受験は難しくなってきていると良く言われていますが、そんな訳はありません!
もちろんトップレベル高校はレベルが上がり続けています。
ただしトップレベルの高校のみで、普通の高校に関しては入学しやすくなっているのが事実です。
当然、それに連動して大学受験もトップ校以外は年々レベルをキープできなくなってきています。

我々の時代は第二次ベビーブームで受験生が大量にいたため、大学と名の付くところへ入学するには一定の学力が必要でした。
ところが今は少子化の影響で受験生が激減・・・その結果海外から留学生を誘致しているのが現状です。
そう考えると、大学受験も高校受験もよほど高いレベルの学校を目指していないなら神経質になる必要も無いのかもしれません。
このことを進学塾は知っているのに、情報を出しません。
何故なら、塾に通う人が少なくなるからです。

何も少子化で困っているのは、高校大学だけでは無く、第二次ベビーブームで乱立した塾業界も同じなのです。
塾側は何とか存在意義を見いだすために、進学の重要性と受験の現実を曲がって伝えてきます。
その情報を鵜呑みにして、振り回されている保護者の方を見ると心が痛みます。
学校側も受験は厳しくなっていると言う嘘に乗っています・・・何故でしょう?
それは学校側もその噂を生徒さんや保護者の方が信じてくれた方が楽だからです。
学校側は受検が無難に終わることを願っています。
だからこそ危機感を煽ってくれる情報はありがたいと感じて居るようです。
皆さんは是非情報を正しく捉えて下さい。

そして教育についてよく知っている感じで話している保護者の方は大半が塾から出てきた情報を鵜呑みにして拡散しているだけなのです。
学習は目標や必要に応じて行う物です。
目標は一体何なのか?
どういう人生を歩ませたいのか?
そのためにどのような高校へ進学し、大学へ行かす必要があるのか?
そのことをまず考えて下さい。

そして幼少期から塾へ巨額の教育費を投資して、手に入れた高学歴を武器に大手企業へ就職した優秀な子供達があっさり退職して無職になります。
理由はやりたい仕事では無いとか、上司と会わないとか・・・今まで教育に投じた金額とはとても見合わない理由であっさりフリーターへの道を歩みます。
何の為の学歴であり、何の為に教育費を投じて手に入れた学力だったのか?
そもそも学歴が目的になっていませんか?
私は教育業界は霊感商法と同じだと前から警鐘を鳴らしています。
不安を煽り、自分で植え付けた不安の解消法を売りつけてくるのです。

学力は人間形成のごく一部でしかありません。
ただ学習能力は人生を大きく好転させる力を持っています。
本当に塾に週何回も何年も通い続けることが必要なのでしょうか?
それは何の為ですか?

勉強が出来る人は・・・が出来る人だと評価して良い

当教室では中学生の高校受験指導もしています。
中学生の指導をしていると、小学校での基礎学力不足を痛感させられる生徒さんが多いのです。
そして中学から勉強を頑張ろうとしても、それまでの穴が大きすぎてなかなか点数は伸びてこない・・・こんな話を塾側は良くします。

現実は全然違います。
小学校の時に基礎学力に大きな問題があっても、中学からでも十分取り戻せます。
勉強はその気になればいつからでもやり直せます。
しかし、現実問題として塾に通い、テスト前に勉強もしているのになかなか成績が上がらない生徒さんはいます。
成績が上がらない理由は基礎学力では無く、基礎能力なのです!

ある程度の我慢が出来る、少しはねばる事が出来る、集中力・体力共に問題ない、最後はやはり性格です。
要するに、普通の生徒さんであればいつからやり始めても伸びるはずなのです。
伸びにくい子のデーターを改めて検証しますと、やはり良く休む、宿題をしてこない、体調をすぐに崩す、あきらめが早い・・・等の傾向が共通して見られます。

皆さんのお話を聞いていると、勉強について行けなくなるのが怖いとか、受験は早くに終わらせた方が良いとかの理由で早くから塾通いをしていますが私は必要ないと思います。
問題は学力では無く学習能力であり、記憶力が問題なのでは無く忍耐力の問題だったりするのです。

勉強において忍耐力と集中力が重要である事は誰もが知っています。
忍耐力と集中力を付けるためにいくら勉強させても効果が出にくいことも誰もが知っていると思います。
忍耐力は友達との遊びで身につける物です。
集中力は自分の好きなことで身につけるのです。

ちゃんと遊んで、最低限の家庭学習を継続して行わせる。
それだけで、学力などどうでも良いと断言します!
ちゃんと塾に休まず通い、宿題を毎回ちゃんとする。
それだけで学力は付きます。

ただし勉強は少しの期間でも全くやらない時期があると、そこは大きな苦手項目として後々つきまといます。
ですからどんな状況であっても、継続してコツコツと勉強している人は高い学力を持っています。
逆に一夜漬けと言いますが、試験寸前に身につけたインスタント学力はすぐに消えて無くなります・・・
つまり、高い学力を持っている人は、小・中・高と12年間真面目に地味な努力をした証を持っていると私は思っています。

企業側からすれば、優秀な人材がほしい事は間違いありません。
しかし、優秀な人材がなかなかいないのも事実です。
学校や塾で行われている勉強が社会であまり役に立たない事は周知の事実です。
それでも高学歴の人間を企業が求めるのは、真面目な人が最低条件だからです。

勉強に特別な才能も、特殊菜コツもいりません。
真面目に積み上げていくだけ、それだけなのです。
それが出来ない理由は何なのでしょうか?
私は真面目生徒さんで伸びなかった生徒さんは見たことがありません。
まず真面目に生きること、学生生活においてこれ以上重要な事があるのでしょうか?
プロフィール

KAZ・FUJITA

Author:KAZ・FUJITA
学習教室を運営して約20年、教育の仕事に関わりすでに約30年。日本の教育は間違っていると感じ正しい教育とは何かを考え続けここまで来ました。私自身の経験から「社会で活躍出来る人間とは何か?賢いとはどう言うことか?世界の教育の今、何を求めているのか?そんな事を考え子供達の指導をしています。私の考えをココに書いておきます。私はウソは大嫌いです、何でも本音で書きますので気分を害される方は読まないで下さい。
尊敬する人物は「坂本龍馬」と「諸葛亮孔明」
座右の銘は「因果応報」
教師とは職業ではなく生き様である、が信条です。

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