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最近になって確信した事。

月に一回開催されている教育語り場で課題図書となった「学力の経済学」中室牧子著を皆さんにも一度読んでいただきたいと思います。
その中で色々と書かれているのですが、私が一番興味を持ったのは「何才で教育に投資をすれば一番効率の良い投資が出来るのか?」と言う事です。

まず私は教育こそ最高の投資であると考えています。
何故なら絶対投資した分は身に付きますし、損失を被る事はありません。
しかも投資に失敗はつきものですが、教育に失敗はありません!
しかし投資効率と言うものを無視できません。
そこで以前から気になっていたのが「何才の教育投資が最も効果的なのか?」と言う事です。

結論から言えば「3歳~5歳の投資が最も投資効率が良い」と書いてありました。
この事に驚きを感じました・・・何故なら大半のご家庭が早い段階の投資と考えて「中学受験」を検討していると感じていたからです。
3歳~5歳と私の想定よりもかなり早い段階の投資が有効だとデーターが出ていたのです。
しかもその教育投資とは、学力に対する者ではなく「忍耐力や協調性、社会性」に対してのこの時期の投資が後に大きな学力や収入となって返ってくると言うものでした。

この本の読んでみて何となく感じていた事が間違いない確信に変わりました。
幼少期から文美先生の英会話レッスンを受講している生徒さんは学力も高い事を不思議に思っていました。
一つの理由として、幼少期から英語教室に通わせる意識の高いご家庭だからだと思っていました。
しかしそれだけでは解決できない問題に直面する事が多かったのです・・・
それは教育に対して意識が高く、某有名幼稚園に通わせていたり、かなり早い段階で進学塾に通わせている生徒さんの学力が思うほど高くないと言うものでした。
もちろん学力の高い生徒さんもいるのですが、ご家庭の教育に対する意識とお子さんの学力に因果関係はないかもしれない・・・と思っていました。

その答えを今回確信しました。
文美先生の英語教室では、協調性も社会性も学びます。
そして色んな事を自分で考えて、レッスンを楽しむ事を幼少期から経験させています。
その結果要領よく学力を上げる事が可能になっていると確信しました。

私は以前から発言している通り、英語教育に意味を感じていない大人の一人でした。
しかし、自分が算数・数学を指導する中で、幼少期から英語教室に通っている子の伸びの速さにとても驚いていました。
そして単なる偶然だと思った時期もありましたが、今は英語と学力のメカニズムが解明されスッキリしました。
そのメカニズムの解明に役に立ったのが「学力の経済学」でした。

教育に関する情報は世の中に溢れていて、皆さん振り回されていると感じます・・・
本当に良い教育とは何なのか?
お子さんにとって何が必要なものなのか?
判断する上でこの本を参考にしていただければきっと役に立つと思います。
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学習塾や学習教室は学力を上げる事を目的としている教室がほとんどです。
しかし、当教室では学力よりも学習能力を高める事に重きを置いています。
大半の塾は丁寧な指導を売りに、学力向上を訴えています・・・その結果いつまでもその塾に通い続けなければいけない生徒さんが出来上がります。
本音を言えば、その方が塾の評判は高くなり、利益も上げやすくなります。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか?
私は教育の目的は自立であると考えていますし、塾通いは投資と考えています。
だから、生徒さんと二人三脚で有名大学に入れる事よりも、自力で大学受験を戦える、基礎学力と精神力を身につけてほしいと考えています。

手取り足とりその子が解るまで丁寧に指導する時期が必要な事があります。
しかし、何時までもそれでは自立と逆行している事になります。
判りやすく説明すると言う事は、逆に言えば生徒さんの理解力を必要としないと言う事なのです。
塾講師を数年やれば判りやすい説明等誰にでも出来ると思います。
生徒さんが理解出来るギリギリの範囲でヒントを与える所が塾講師の腕の見せ所です。
生徒さんに教えるのではなく気付かせる、説明するのではなく説明させる事が重要なのです。

そういう細かい仕掛けが後に思考力と理解力という大きな財産を生みます。
おそらく当教室で行っている取り組みは即効性はありません。
言わば、東洋医学に近いものなのです。
西洋医学は病状を劇的に改善させますが、実は根治するものではありません。
東洋医学は根治を目指し、体の芯から治療する方法です。

今の教育業界を見ていると問題が根深くて、暗い気持ちになる事もあります・・・
勉強だけが必要だとはだれも思っていません。
しかし、何よりも勉強を優先させているご家庭が非常に多いと思います。
小学校・中学校は勉強と同じくらい、遊びも運動クラブや習い事、趣味の世界も大切です。
勉強は学生生活のごく一部でしかありません。
その事を大切にし、学力よりも学習能力にこだわりを持っています。

学習能力は勉強だけに限らず、スポーツでも仕事、お料理何にでも効果を発揮します。
その全てを懇切丁寧に指導する事は不可能です。
丁寧な指導を受けた結果、バランスの悪い学生生活を送っている生徒さんを良く見ます。
学生生活にしか経験できないたくさんの事を置き去りにし、塾と習い事に必死になっている生徒さんを見るともったいないと心から思います。
今は走っている順位を上げる事に夢中で、早く走る事を忘れてマラソンを走っている・・・そんなイメージを持っています。

今、お子さんにとって何が必要なのか?
その事をちゃんと考えて教育をしてあげてほしい・・・そう思っています。
勉強の本当の楽しさを知らない限り、勉強はいつまでもやらされているのです。
そして勉強の本当の楽しさを知る一番の早道は、学習能力を向上させる事なのです。
そのためには時に丁寧な指導が邪魔になる事があります。
私は多くの先生を見てきましたが、大半がおせっかいと親切、優秀な指導と教え込みを理解できていません。
それは勉強に限らず、野球の指導サッカー、卓球・水泳・書道・・・何でも共通しています。
丁寧な説明が必要ないと判れば、子供と一緒に勉強する事もとても楽しくなります!
プロフィール

KAZ・FUJITA

Author:KAZ・FUJITA
学習教室を運営して約20年、教育の仕事に関わりすでに約30年。日本の教育は間違っていると感じ正しい教育とは何かを考え続けここまで来ました。私自身の経験から「社会で活躍出来る人間とは何か?賢いとはどう言うことか?世界の教育の今、何を求めているのか?そんな事を考え子供達の指導をしています。私の考えをココに書いておきます。私はウソは大嫌いです、何でも本音で書きますので気分を害される方は読まないで下さい。
尊敬する人物は「坂本龍馬」と「諸葛亮孔明」
座右の銘は「因果応報」
教師とは職業ではなく生き様である、が信条です。

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